あらかじめシンゴから事情を打ち明けられていたルナ達は、リフトに乗って逃れようとしたハワードとシャアラをすんでのところで捕らえることに成功した。
「チャコ、ハワードを診てやってくれ」
そう言うと、メノリはカオルとの格闘で気を失って倒れたハワードを抱き起こした。
油断なくシンゴが悪性ナノマシン除去装置を構える。
「何をするの!? やめて!」
「シャアラ、ダメだ」
シャアラが、取り押さえていたベルの腕を振りほどこうともがく。その様子をちらりと一瞥し、メノリはチャコを促した。
「頼む」
「よっしゃ」
チャコがハワードの手のひらにセンサーを当てる。と、チャコの表情が変わった。
「あかん、こらあかんわ」
「どうしたチャコ、ハワードがどうしたんだ!?」
チャコはメノリの顔を見上げた。
「女難の相が出とる」
「……だッ、誰が手相をみろと言ったかァッ!!」
メノリの怒号が轟く。
……そして、チャコは星になった。