アダム君は何でも知りたいお年頃。
「ルナはどうしてそんなに明るいの?」
「頭がカラッポだからよ」
「メノリのスカートはどうしてそんなに丈夫なの?」
「精神一到何事か成らざらん、だ」
「シャアラはどうしてそんなに裏表が激しいの?」
「……言っている意味が判らないけど、一度しかない人生ならステキに生きてみたいと思わない? アダム」
「チャコはどうしてそんなに色々な機能がついてるの?」
「レディーの嗜みや」
「ベルの目はどうしてそんなに細いの?」
「厳しい現実を見なくてすむようにするためだよ」
「カオルはどうしてそんなに魚を捕まえるのが上手なの?」
「企業秘密だ」
「シンゴはどうしてそんなに機械いじりが好きなの?」
「身体にオイルが流れてるからね」
アダム君は何でも知りたいお年頃。
でも忙しいお兄さんお姉さんはまともに取り合ってくれません。
ますます謎が深まってしまうアダム君なのでした。
「おいこらアダム! 僕に聞きたいことはないのか!? 失敬な奴だな」