大陸到着、ベル暴走の巻。
久々の大地の上で食事をとる面々。厳しい航海（by ルナ）でしたが、食料はまだ十分に余裕があるようですね。地震は何の前振りなのでしょうか。
それにしても干し魚をバリバリ食べたり、ハワードにツッコミ入れたり、シャアラさん、たくましくなりすぎです。帰還する頃にはどんな女丈夫になっていることやら。
岩場を登っていくシャアラを感嘆の目で眺めつつ、ハワードがどことなく淋しげな顔だったのは、やっぱり自分もいつまでも子供じゃいられないな……と思ったからなんでしょうかね。あと、「お子様だから愛されてる」んじゃなく、「ハワードだからみんな諦めている」というのを早く理解した方がいいと思いますです＞ハワどん
親の話が出るたび、顔を曇らせるルナ。ところでカオルの両親については今のところ一切言及がないんですが、それは特筆すべきことがないからなのか、それとも何ぞ理由でもあるのでしょうか。
ベルの告白に、一向にその真意に気づかないルナ。鈍いと言われているようですが、ルナの言うところの家族は一貫して被扶養者から見たもの（親と子供（自分））なのに対し、ベルの言う家族は当事者同士（親になる可能性にあるもの）としてのものなので、ちょっと立ち位置が違うんですね。しかも今まではれた惚れたの話など気配も見せなかった仲でのこと。ルナがピンとこなかったのも無理もないことなんじゃないかと思うんですがどうでしょう。
で、告白のくだりを立ち聞きしていたハワードがみんなにそれをバラしてしまったため、話が大きくなってしまう訳ですが。
さすがのハワード君。トラブルメーカーの期待を裏切りませんね。ぐふふ笑いがたいそうお似合いです。
各人の反応はといえば、シャアラもかなり反応していましたが、何よりカオルの激しい動揺っぷりが（笑）
日頃の冷静さはどこへやら、めずらしく素で呆然としてましたね。あげく魚に刺した串をベキベキとへし折るあたり、地味ながら内心のうろたえようが手にとるように判るリアクションでした。
恐らくルナのことをいつも気にかけつつも、それを当人に伝えるとかいう発想は全然なかったんでしょうね、この人。それどころか、ルナを好きという自覚すらあったかどうかというレベルだったのかも。それが一気に、もしかしたらルナが他の誰かのものになってしまうかもしれない、という現実を叩きつけられた訳で、そりゃ狼狽もしますわなー。一体どういう顔で盗み聞きメンツについていったものやら、想像するだに笑えます。しかも一番聞き耳を立てていたっぽいし。
今後はどうするんでしょうかねー。まさかベルと対立するようなことはないでしょうが、自己完結しがちな人なんで、もしコロニーに戻れたとしても、黙って学園を退学して長距離航路のクルーとして旅立ってしまいそうなイメージが。
ところでハワードは意外にお子様でしたね。もっと色気づいてるかと思ってたんですが……って、ここまで一番話を転がしてきた感のあるハワード、彼が男女間のことに疎かったので今まで恋愛ネタが表面化することがなかった……なんてことはないでしょうね。
さて「不謹慎だ」とのたまわれるメノリ様。何を想像して不謹慎と断ぜられたものか、そこのところを詳しくお伺いしたいものです。
で、ハワードを睨みつけたメノリの反応ですが、あれってどうなんスかね。あんまりハワードが軽薄に言うもんでつい地に戻ってギロリと睨め付けたものの、未だメノハワの線も消しがたいと思ってるんですが。
そういや、メノリに（好きな人が）「いるんやな？」とつっこむチャコの声音がサイコーでした。
あと、シンゴの「コロニーのあの子」発言ですが、これって明らかに誰か特定の一人を想定している訳で、あながちただの子守とも言い切れないんじゃないか？と、見てて思ったんですが。確かに恋愛要素は非常に薄そうですけども。結構、この子、大きくなったら何気に殺し文句吐いてくれそうな気もする……。
結局ルナに「ごめんなさい」されてしまうベルですが、割とあっさりそれを受け入れているところを見ると、それほど煮詰まっていた訳でもないんですかね。
ルナへの好意と淋しそうなルナを（純粋に）慰めたい気持ちでちょっと先走ってしまったというか、プラス、ルナの色香に惑わされてグルグルしてしまい、つい暴走してしまったというところでしょうか。最終的にルナを慰めることに関しては一応成果があったようなので、まあ良しとしての「みんな家族だ」――なのかな。
ベルがこうした行動に出たのはサヴァイヴメンツの中では最年長の16才だということも大いに関係してるんでしょうねー。
しかし、あれだけベルにひどいことをしておきながら、さらりと「早く戻ってサラダ食べようぜ」と言ってしまえるハワードって、本当にすごいっス……。無敵だ。